HSPは繊細な気質を持ち合わせているゆえに、感動したり驚く出来事があったりすると、すぐ泣くことがあります。
純粋な方と受け取れますが、本人にとっては悩みの種に感じることもあるでしょう。
今回の記事では、HSPがすぐ泣く理由と対処法についてご紹介いたします。
HSPがすぐ泣く理由
HSPで、人目を気にせず泣いた経験を持つ方も多いのではないでしょうか?
中には、気恥ずかしい体験として記憶に残る方もいます。
ここでは、HSPがすぐ泣く理由についてご紹介いたします。
感受性が豊かだから
HSPの方は、繊細な気質を持ち合わせていて、感受性が豊かだからです。
一つの物事を人よりも深く受け取る傾向があるので、感極まると、泣いてしまうことがあります。
「感動する」と謳っている映画も物語が進むにつれて、お約束のように涙が出ることがあります。
中には「絶対泣く」とわかっているからこそ、感動ものの映画は他人とは見られない方もいるほどです。
HSPの方がすぐ泣くのは、人よりも豊かな感性を抱いているからです。
受け止める情報量が人よりも多いから
HSPは、一つの物事をさまざまな角度から見る方も多いです。
他人の何気ない一言も深読みする傾向があり、マイナスな方向に考え過ぎると、つい泣いてしまうことがあります。
上司の「おはよう」の声が昨日よりも小さかった場合「嫌われてしまったのだろうか」と受け取りやすいです。
同僚と話す上で、目が合う回数が少ないと「変なこと言ったかな」と真剣に悩んでしまいます。
「なんとなく」や「意味がない」と思える行動にも、あれこれ考えて意味付けしてしまいます。
極め付けは、対面して注意を受けた場合です。
一つの注意が十や百の刺激に感じるため、キャパオーバーになると、つい涙を流してしまうことがあります。
「ふーん」と流せる方もいますが、真正面から受け止めてしまうHSPこそ、寝込むほどショックを受けやすいです。
HSPがすぐ泣くことがある場面
ここでは、HSPがすぐ泣くことがある場面についてご紹介いたします。
映画やドラマなど、心揺さぶられる物語に触れた時
主人公が健気で応援したくなるなど、感情移入できる物語に触れた時です。
「別れ」「死」がテーマとなる悲しい場面こそ、堪えず泣いてしまうことがあるでしょう。
一度泣き始めたら、物語が終わるまでハンカチが手離せなくなる方もいます。
「人間らしい」登場人物に、とにかくリアルに感情移入します。
人が人を思い合う場面など、優しい感情に触れた時にも涙腺が弱まりやすいです。
感動できる映画は泣くとスッキリするイメージがありますが、HSPの方は、一仕事を終えたくらい疲れる方もいます。
怒られた時
みんなの前で失敗を責められたなど、怒られた時です。
「恥ずかしい」「申し訳ない」「自分ってなんてダメなやつ」など、マイナスな感情から、泣いてしまうことがあります。
言っていることを冷静に分析したいのに、先に相手の「怒り」の感情を吸収してしまいます。
泣きたくないので、怒られる場面を回避することに力を入れている方も多いでしょう。
目立つ行動を取ることは一切せず、ただ言われたことを素直にこなしていきます。
HSPは他者から怒られた時に、動揺することにより涙をこぼしやすいです。
HSPがすぐ泣くことを責めやすい理由
ここでは、HSPの方がすぐ泣く自分を責めやすい理由についてご紹介いたします。
周りに迷惑をかけると感じるから
泣くことにより、周りにいる人を呆然とさせるからです。
突然であるほど「どうしたの?」と心配をかけてしまうことでしょう。
HSPは周りにいる人を動揺させてしまうと、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
場の流れを一旦止めてしまうから
空気を一瞬にして、しんとさせるからです。
人(特に大人)が泣くことは、ちょっとした事件であり、タダごとではならない雰囲気があります。
仕事においては、一旦作業を中断することにもなるでしょう。
HSPは自分が邪魔した感覚を覚えると申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
しかし、周りの方は「大丈夫かな?」と何よりも心配した気持ちを抱くことでしょう。
非日常な空気により「ちょっとワクワクしている」と感じるくらいです。(あなたが泣いているところを面白がっているわけではありません。)
純粋な興味と心配からきています。
HSPがすぐ泣くことをコンプレックスに感じても、そこまで罪悪感を抱く必要はないと言えます。
HSPが泣いてしまう場合の対処法
「泣いても自分を責めなくて良い」とわかっても、やはりどこか気恥ずかしさを感じます。
ここでは、HSPが泣いてしまう場合の対処法についてご紹介いたします。
深呼吸をする
動揺した時こそ、何よりも吸って吐いてを繰り返す深呼吸をすることが大切です。
動揺している時こそ
呼吸も浅くなってるよ!
悪いものを外に出すイメージを持つと、気持ちも楽になりやすいです。
泣くのは駄目と自分に厳しくならない
「絶対泣かない」というルールに縛られないことです。
強いプレッシャーがかかりやすく、逆に泣きたくなってしまいます。
「悲しい時は泣いても良い」「泣いて駄目なんて法律はない」など、自分に優しくなりましょう。
HSPは感受性が豊かな人が多いため「つい泣いてしまうのは気質によるもの」と考えても気持ちが楽になります。
シュールな場面を思い浮かべる
悲しい場面を振り切るために、面白いことを頭に思い浮かべる方法です。
うまくツボに入ると、泣きそうになる場面を回避できます。
最近テレビで見たお笑い芸人のネタ、友達が言っていた何気ない一言など、大笑いした場面を思い出していきましょう。
「犬が空を飛んだら面白いな」など、あり得ないことを咄嗟に考える方法もおすすめです。
「今の状況でシュールなことを考えている自分はおかしい」と気が紛れるため、泣くのを堪えられます。
まばたきする回数を減らす
涙が出るのを防ぐために、まばたきの回数を減らすテクニックです。
意識して目を開け続けることで、溜まった涙も乾いてくることがあります。
特に冬の季節は、暖房などによりすぐに乾燥しやすいです。
キョロキョロと視線を動かすより、一点を見つめると楽にいられます。
まばたきが多くなると、目尻に涙も溜まりやすくなるので気を付けましょう。
でも、無理し過ぎないでね!
泣かなかった場面の成功体験を思い出す
窮地の場面では、成功体験を思い出すと自信へとつながります。
泣くのを堪えた場面を心の支えにする方法です。
など、今までで泣かなかった場面を振り返っていきましょう。
ボーッと振り返ると、最初の方はマイナスな場面を思い出しやすいです。
しかし、根気よく思い出を振り返ることで、一つや二つの成功体験が頭に浮かんでくることがあります。
HSPこそ、泣かなかった場面を一つずつ増やすことで「今後も大丈夫」と自信になります。
まとめ
HSPは繊細な気質をもっていることから、動揺する出来事が身に降りかかるとすぐ泣くことがあります。
「周りの人に迷惑をかける」と自分を責めてしまう方もいますが、あまり気にしなくて大丈夫です。
むしろ周りの人は「大丈夫?」と、あなたにあたたかいまなざしを向けていることが多いです。
HSPが泣くのを回避するなら、悲しい場面から気持ちを遠ざけていきましょう。
場に相応しくないシュールな出来事を思い浮かべると、笑いのツボにハマって泣くのを堪えられます。
今回は、HSPがすぐ泣く理由と対処法についてご紹介いたしました。
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